世界品質を目指す「登美」の哲学
登美の丘ワイナリーは、1909年に開園、1936年にサントリーが経営を継承してから90年を迎えます。「登美 赤」の初リリースは、1982年ヴィンテージを1986年に世に送り出したことに始まります。その年の最高峰のワインに冠する「登美」は今年で40年。一昨年には、新たに「登美 甲州」をラインアップに加え、その世界観を広げています。
現在、先人たちの想いを受け継ぐ者として大切にしているのが、“二つの軸”です。ひとつは品質に対するグローバルな基準、すなわち世界のグランヴァンとの距離を意識すること。もうひとつは、この地にしかないテロワールの表現、言い換えれば私たち自身の個性の表現です。これらは相反するものではなく、相互に作用し合いながら磨かれていくものだと考えています。そして、その均衡点を探る営みこそが、ワインづくりの本質だと捉えています。
天候の影響を大きく受けるワインにとって、気候変動は決して小さくない変化をもたらしています。そのような中でも、品種選択、栽培技術、醸造方法におけるあらゆる挑戦を重ねることで、ここ数年、このワインが目指す表現の最適解が、ようやく輪郭を帯び始めていると感じています。
私たちのフラッグシップワイン「登美」には、これまで積み重ねてきた過去の知見、現在の成熟した技術、そして未来への意思のすべてが注ぎ込まれています。そう考えると、グラスの中にあるのは単なるワインではなく、時代を越えて受け継がれる志そのものなのかもしれません。
登美の丘ワイナリー栽培技師長 大山弘平
甲州で世界基準の白ワインをつくる取組みは約10年前からスタートしました。甲州に適した区画に系統選抜した苗を植え、完熟ぶどうのみを収穫。その積み重ねから生まれたのが「登美 甲州」です。
「登美 甲州 2022」は「デキャンター・ワールド・ワイン・アワード2024」で最高位の「Best in Show」を受賞。「登美 甲州 2024」は「インターナショナル・ワイン・チャレンジ2026」で金賞を受賞しました。
世界が認めた甲州の可能性を、この一本に表現しています。
1986年の発売以来、「登美 赤」は登美の丘ワイナリーを代表するトップキュヴェとして、世界に通用する品質を目指し挑戦を重ねてきました。
気候や栽培環境が大きく変化するなか、畑から醸造、熟成に至るまで試行錯誤を繰り返し、一歩ずつ品質を磨き続けてきました。そうした長年の取り組みが少しずつ実を結び、近年では国内外で高い評価を獲得しています。
登美の丘が追い求めてきた赤ワインの姿を表現する、フラッグシップワインです。
恵まれた環境の自園ぶどう園で育まれたシャルドネを使用し、上品さと厚みを兼ね備えた味わいに仕上げました。ぶどうの成熟を丁寧に見極め、厳選した果実を最適なタイミングで収穫。樽醗酵によって複雑さと奥行きを引き出しています。
自園産シャルドネの魅力を凝縮した、登美シリーズを象徴する白ワインです。