つくり手メッセージ
「登美 白」は選りすぐりのぶどうだけを使用し、凝縮感を高めるために収穫時期をぎりぎりまで抑え、完熟した状態で収穫します。この完璧な状態をきれいに醸造してあげることで、ぶどうの良さが最大限に引き出され、はちみつのような味わいが生み出されるのです。上品で気高い香りやエレガントで優しい余韻に、ぜひ浸ってみてください。
「世の中にこんなに美味しい飲み物があるんだなぁ」と、感激したのが大学生の時。それがワインとの出会いのきっかけです。まず白ワインの芳しい香りにハマり、その後徐々に赤ワインも好きになっていきました。1999年、サントリーに入社後は、カジュアルワイン(輸入ワイン)をほぼ作ってきました。長年培ってきたノウハウを活かし、2019年から日本ワインの製造に携わっています。日本ワインは伝統工芸などのものづくりと共通点が多い気がします。日本ならではの繊細さや奥ゆかしさをワインで表現できたらと、日々試行錯誤しています。
仕事内容は開発・製造・品質管理の3つ。とくに味の決め手となる開発の段階では、毎年「こんな『登美の白』を作ろう」と、スタッフ全員ですり合わせをしてからワインづくりに取り掛かります。作りたいイメージを統一することで、ブレのない自信に満ちた味わいが生まれると思っていますので。