世界的な権威のあるワインコンクール「デキャンター・ワールド・ワイン・アワード2024」において、「登美 甲州 2022」が同アワード最高位の賞である「Best in Show」を受賞。日本から出品されたワインが同賞を受賞するのは史上初となります。
さらに「登美の丘 甲州 2022」が金賞を「甲州 日本の白2021、2022」が銀賞を受賞。日本の固有品種である甲州が世界に認められた瞬間です。
※「登美 甲州 2022」「登美の丘 甲州2022」は2024年9月10日発売
今回は、登美の丘ワイナリーで実際に日々甲州の栽培と向き合うつくり手に、これまでの取組みの歴史と受賞に対する想いを語ってもらいました。
登美の丘ワイナリー 栽培技師長 大山弘平
甲州で世界基準の白ワインを造る取組みは約10年前からスタートしました。
私たちのワインづくりは「畑」を選ぶ段階から始まります。登美の丘圃場内でも水はけが良く、これまでは主に赤ワイン用として利用されていた区画に甲州を植えることを決めました。また、植える系統(クローン)は山梨県が選抜した「高糖度」が期待される樹を選びました。適度な水分ストレスを与える土壌と高糖度を生み出すぶどう樹が「登美の丘のテロワールを表現する世界基準の甲州」に必要だと考えたからです。
甲州ワインの良さは綺麗な柑橘香があり、味わいがクリーンであること。一方、海外の方が飲んだ感想として、やや薄くて水っぽい、というコメントを頂くこともあります。甲州の良さを活かしながら、いかに”凝縮感”を持たせられるかが世界基準への最大のキーとして取組みを進めてきています。昨年、今年の海外コンクールでの受賞はその方向性について少し背中を押してくれていると感じています。
今回、DWWA審査員のコメントの中にこのような表現がありました。”The result is almost pointilliste”(このワインは点描画のよう)。私たちは何か1つの香味成分が突出したような分かりやすいワインではなく、あらゆる要素がバランス良く溶け込み、全体が丸い球体のような味わいを目指しています。細かく小さな点が集合して1つの絵を描く技法、”点描”と海外のテイスターに表現されたことは大変嬉しく感動しました。是非、お読み頂いている皆さまにもこの表現に裏打ちされた「登美甲州2022」を飲んで頂きたいと思っています。
日本ワインとして初めてのDWWAのBest in show(世界の50本)に日本の品種「甲州」で選んで頂いたことは、日本でワインをつくる者としてとても嬉しいことであると同時にとても緊張感があることだと感じています。この受賞をきっかけに世界のワイン愛好家が日本のワインとして初めて認識して飲む1本になるかもしれないからです。
それでも私たちがやるべきことは、この品種と真摯に向き合い、その品質を上げる取組みを更に続けていくことに他ならないと思っています。そして、これからも皆さまの心に残るようなワインをつくり続けていきたいと思っています。
登美の丘ワイナリー 栽培担当 潮上史生
Best in Show を受賞した「登美 甲州 2022」、金賞を受賞した「登美の丘 甲州 2022」は2024年9月10日発売。
発売まで今しばらくお待ちください。
ここでは、登美の丘ワイナリーの最高品質のワインのみに冠する「登美」の甲州を生み出すための挑戦の過程を感じて頂けるワイン3本セットをご案内させていただきます。
「登美 甲州2022」までの道のりを感じる登美の丘ワイナリー甲州3本セット
【セット内容】
・ワインのみらい 登美の丘 甲州 若木園育ち 2020 ※限定1,300本ワイナリー限定
・ワインのみらい 登美の丘 甲州 キュベスペシャル 2021 ※限定500本ワイナリー限定
・登美の丘 甲州 2021 ※DWWA2023 プラチナ賞受賞
「登美 甲州」を狙い2015年に植え付けた”ブロックB6/7”の初収穫ぶどうのみでつくった「ワインのみらい登美の丘 甲州 若木園育ち 2020」は、伸びゆく果実の潜在性を感じられる1本。
その翌年、同区画で完熟ぶどうを選りすぐり限定500本のみ仕上げたのが「ワインのみらい 登美の丘 甲州 キュベスペシャル 2021」。登美甲州を意識した力強さに少しの熟成感が加わり甲州の熟成ポテンシャルが感じられます。
そして同年、他区画も含めバランスを重視して作り上げた「登美の丘 甲州2021」は、昨年のDWWAプラチナ賞に輝いており、品質は今なお伸び続けています。
「登美 甲州 2022」「登美の丘 甲州 2022」のリリースを待ちつつ、是非こちらの甲州ワインをお愉しみください!
登美の丘ワイナリーへのご来場お待ちしております。
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