所長 齋藤 卓
塩尻ワイナリー
所長 齋藤 卓
塩尻ワイナリー
入社時は研究所に配属され、カジュアルワインの中味設計、日本ワインの技術開発(新酒の醸造設計や瓶内二次醗酵スパークリングワインの開発など)を担当。日本ワインとの接点に恵まれたことから、自らもぶどう栽培・ワインづくりに携わりたいと強く思うようになりました。その後希望が叶い、登美の丘ワイナリーへ異動。ボルドー大学への留学、生産部での勤務を経て今に至っています。入社以来ずっとワイン事業に携わっておりますが、それぞれの現場での経験のすべてを塩尻ワイナリーでのチームづくり、ぶどう栽培・ワインづくりに注いでいます。
その土地の特徴、気候、人の営み、それらすべてがぶどうを介してワインとして表現された、そんなワインを作りたいと思っています。すでにそこにあるテロワールを表現するのは、ひとつの石から余計なものをそぎ落として形を現して行く彫刻にも少し似ているかもしれません。美しいと感じるところをより素直にあぶり出す、ことを大切にしています。
ワインは、ひとりでも良いですし、誰か(友人、大切なひと、家族など)と飲むとより美味しく感じられるような飲み物だと思います。素直にワインの味わいを堪能しながら、気張らずにワインのある時間を楽しんでいただきたいです。
入社時は研究所に配属され、カジュアルワインの中味設計、日本ワインの技術開発(新酒の醸造設計や瓶内二次醗酵スパークリングワインの開発など)を担当。日本ワインとの接点に恵まれたことから、自らもぶどう栽培・ワインづくりに携わりたいと強く思うようになりました。その後希望が叶い、登美の丘ワイナリーへ異動。ボルドー大学への留学、生産部での勤務を経て今に至っています。入社以来ずっとワイン事業に携わっておりますが、それぞれの現場での経験のすべてを塩尻ワイナリーでのチームづくり、ぶどう栽培・ワインづくりに注いでいます。
その土地の特徴、気候、人の営み、それらすべてがぶどうを介してワインとして表現された、そんなワインを作りたいと思っています。すでにそこにあるテロワールを表現するのは、ひとつの石から余計なものをそぎ落として形を現して行く彫刻にも少し似ているかもしれません。美しいと感じるところをより素直にあぶり出す、ことを大切にしています。
ワインは、ひとりでも良いですし、誰か(友人、大切なひと、家族など)と飲むとより美味しく感じられるような飲み物だと思います。素直にワインの味わいを堪能しながら、気張らずにワインのある時間を楽しんでいただきたいです。
齋藤卓 おすすめワイン
立科町 甲州 冷涼地育ち2022|ワインのみらい
美しい酸の骨格と果実の充実した伸びやかな味わいが魅力的なワインです。22年は病気や害虫の発生に苦しみ、自分たちが感じている「立科の甲州」の大きな可能性の一部分しか表現出来ていないかもしれないですが、それでもなお他の土地の甲州にはない味わいが楽しめると思います。一年一年の経験を積み重ね、より立科の魅力を表現できるようチーム皆で日々活動を展開しています。23年以降のヴィンテージも是非楽しみにお待ちいただきたいワインです。
塩尻マスカット・ベーリーA 2021
塩尻メルロと共に塩尻ワイナリーを代表する赤ワインです。イチゴやラズベリーなど味の詰まったベリー類を想わせる香りに、花のようなニュアンスも感じられます。いきいきとした透明感のある果実味と、冷涼感のある酸味がバランスよく余韻までなめらかに繋がって行く味わいをお楽しみいただきたいです。鰻の蒲焼やすき焼きなど甘じょっぱい味わいにはもちろん、きんぴらごぼう、山菜の天ぷらや佃煮などとも実は相性が良く、それぞれ素敵な時間をお過ごしいただけます。
塩尻メルロ 2019
いきいきとした果実の味わいと自然な甘さ、なめらかなタンニンがバランスよく感じられ、清涼感のある上品な余韻に繋がってゆきます。上品なしなやかさが魅力的なワインだと感じています。生産者の皆さんと共にぶどう栽培を展開する「桔梗が原」と「岩垂原」の特徴がバランスよく表現された、塩尻ワイナリーのワインづくりを代表するワインです。赤身のステーキ、ボロネーゼなどとの相性が良いですし、調味料ですと醤油・お味噌ともお愉しみいただけます(味噌を使った根菜類たっぷりの牛すじの煮込み、など素晴らしいと思います)。
【齋藤所長おすすめ】塩尻ワイナリーセット ※ポイント2倍
左記3本おすすめワインをセットにしました。塩尻ワイナリーはその設立時からこの地でぶどう栽培を手がける生産者様からぶどうを提供いただき、共に歩んできました。近年では自分たちでもぶどう栽培を手がけておりますが、生産者様との二人三脚は変わりません。そして自社管理の圃場は塩尻だけではなく立科にも広がっています。塩尻、立科、それぞれの土地におけるサントリーのぶどう栽培・ワインづくりのエッセンスが感じられる3本だと思います。それぞれ飲み頃を迎えている3種類のワインを、是非味わってください。
北海道出身で3児の父親です。2005年サントリーに入社後は研究所に配属となり緑茶(伊右衛門)のプロセス開発に従事しました。その後、ワインの多様性を重んじる価値観に自分の人生観を重ね、2011年よりぶどう・ワインづくりを始めました。新潟・長野・山梨の3産地でワインづくりを経験し、各テロワールが持つ魅力を多面的に見る感性を磨いています。
ティピシテ(“らしさ”)という言葉を尊重することが私のワインづくりのベースにあります。その土地らしさ、品種らしさ、私たちらしさ。世界でグランヴァンと認められる品質のワイン、その液体に溶け込む様々な”らしさ”を高次元で表現したいと思っています。
ワインの本質は「時間と土地、空間を切り取って、瓶に詰めたもの」だと思っています。飲んだ方がその風景を思い浮かべることが出来るワインでありたいと思っています。風景をイメージした後はそのブドウたちが生まれる場所を訪れて頂き、またそのワインを飲んで楽しんで頂きたいと思います。
栽培技師長 大山 弘平
登美の丘ワイナリー
栽培技師長 大山 弘平
登美の丘ワイナリー
北海道出身で3児の父親です。2005年サントリーに入社後は研究所に配属となり緑茶(伊右衛門)のプロセス開発に従事しました。その後、ワインの多様性を重んじる価値観に自分の人生観を重ね、2011年よりぶどう・ワインづくりを始めました。新潟・長野・山梨の3産地でワインづくりを経験し、各テロワールが持つ魅力を多面的に見る感性を磨いています。
ティピシテ(“らしさ”)という言葉を尊重することが私のワインづくりのベースにあります。その土地らしさ、品種らしさ、私たちらしさ。世界でグランヴァンと認められる品質のワイン、その液体に溶け込む様々な”らしさ”を高次元で表現したいと思っています。
ワインの本質は「時間と土地、空間を切り取って、瓶に詰めたもの」だと思っています。飲んだ方がその風景を思い浮かぶことが出来るワインでありたいと思っています。風景をイメージした後はそのブドウたちが生まれる場所を訪れて頂き、またそのワインを飲んで楽しんで頂きたいと思います。
大山 弘平 おすすめワイン
登美の丘<甲州>2021
登美の丘甲州は、600mの標高と粘土質土壌がぶどうをゆっくり甘くさせることで得られる「味わいの厚み」や「様々な香り」が最大の特徴です。柑橘香に加えて熟した桃やリンゴの香りがして、口当たりの果実味と柔らかい酸が心地よく感じられます。
「出汁」との相性が良いと感じていて、私はよく油揚げと水菜を鰹だしで炊いたものと合わせています。冷やした状態から飲み始め、温度上昇と共に変わりゆく香りや味わいをお楽しみください。
-2023年DWWAで日本唯一のプラチナ賞獲得-
立科町 甲州 冷涼地育ち2022|ワインのみらい
甲州の可能性を冷涼地で広げたいチャレンジです。水や電気も無い場所でぶどう畑の開墾から始めました。2016年に初めて植えたぶどうは冬の寒さによって全滅。翌年また植えることから始め、2021年に初リリースしたワインの2度目のヴィンテージです。
山梨の甲州では得られにくい、味わいの完熟感と鮮やかな酸との両立が特長です。引き締まった骨格のある甲州なので「白身魚のムニエル」や「地鶏の炭火焼き」のような少しボリュームのある料理に合わせて楽しむことが出来ます。
登美の丘 プティ・ヴェルド 2020
現在、登美の丘の赤ワイン用ぶどうで最も栽培面積を誇るプティ・ヴェルド。力強くて荒々しいワインになりやすい品種ですが、登美の丘のテロワールが適度な柔らかさと上品さを与え、充実した果実味のワインが生まれます。
お肉、特に牛肉との相性が間違いない中で、日本ワインらしい柔らかい味わいが醤油などの調味料とのバランスも得られるため「和牛のすき焼き」と一緒に楽しむことで幸せな時間が訪れます。
-2023年DWWAで銀賞獲得-
【大山技師長おすすめ】甲州テロワールセット ※ポイント2倍
おススメした2本の甲州に加えてワインのみらいシリーズ「豊富の丘 甲州 太陽の畑育ち 2022|を加えた3本セットをおススメします。豊富の丘甲州は豊富な日照量で濃く色づいた甲州がそのままボトルに入ったようなワインです。一瞬甲州とは感じられない凝縮感があり、余韻にある心地よい渋さが合わせる料理の幅を広げてくれます。
産地ごとの甲州を比較することでそれぞれの魅力が更に分かりやすく、楽しいセットです。是非お仲間が集まる場面でブラインドテイスティングをしてみてはいかがでしょうか。