10年前に自分が書いた2012年ヴィンテージの作柄情報を読み返してみた。
その冒頭に「2012年は登美の丘ワイナリーにとって例外的なヴィンテージとなった。」
文中にはその理由の1つとして
「7月後半から例外的に乾燥した気候が訪れた。台風17号の直撃が9月あったものの、この傾向は10月中旬までつづいた・・。」とも。
また文末には「きわめて健全な状態であったので、完熟を見極めて適期に収穫することができた。特に10月以降収穫したメルロで25%、カベルネフラン24%、プティ・ヴェルド24%、カベルネ・ソーヴィニヨン24%と高い糖度で、真っ黒い凝縮、完熟した例外的な高い品質が得られた。」と興奮気味に記載されている。
あの時から10年たって、改めて2012年が2010年代でもっとも素晴らしい年の1つであったことをこのワインを通して感じることができる。
当時アッサンブラージュの際「将来、登美の丘が次のステージに駆け上がる記念となる日のためにこのグレートヴィンテージ(2012年の登美)はマグナムボトルにも詰めよう。」とそんな想いが今、懐かしく思う。
2023年今、登美は気候変動の荒波にも負けず、風土を生かすぶどうづくりワインづくりをしている。品種や栽培方法は2012年から変化してきている。ただ最高のぶどう、ワインをつくりたいという想いは全く変わらない。登美赤2012年マグナムは変わらない想いと重ねた時間を思い出させてくれる。
フロムファームブランドが立ち上がった、今、このワインがお客様に喜んでもらえればうれしい。
シニアスペシャリスト 渡辺直樹
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