こんにちは。栽培チームの和田です。
3月5日に登美の丘ワイナリーのプティ・ヴェルドの畑で、「ぶどうの涙」(水揚げ)が観察できました。例年並みのタイミングです。ぶどうは地面の温度が上がると、水を吸い上げ、冬場に乾燥していた樹体内に水を通して体を潤します。そして、4月中旬ごろの萌芽に向けた準備を進めます。今年の冬はあまり急激に冷え込むこともなく、ぶどうにとっても過ごしやすい冬だったのではないでしょうか。
今、私たちは、すべてのぶどう畑の剪定を終えて、枝を線に固定する作業を始めています。ぐにっと枝を曲げるため、水揚げ前にやると折れてしまうのですが、水を揚げた枝は柔らかくなっているのでサクサクと作業が進みます。
畑の傍らでは、オオイヌフグリが可憐な花で私たちの心を和ませてくれます。立春が過ぎた頃、陽だまりや暖かい風が地を撫でたときに明るい水色の小さな花を咲かせ、春の訪れを知らせてくれる野の花です。
いよいよ今シーズンもスタートです。栽培チーム一同皆様に美味しいワインがお届けできるよう、今年も畑と向き合ってぶどうづくりに取り組んで参ります。